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題 名 : Re:DVD化されない映像(編集済)
名 前 : 自称初心者5秒前
番 号 : 番号95(→返事を投稿 / →再編集/削除

どうも、はじめまして。


最初にお断りさせていただきたいのですが、私は、特に関係者とか業界通というわけではありませんので、以下に述べる内容は、あくまで、私の持つ断片的知識にもとづく推理や推測に過ぎません。その点は、どうか、ご理解くださいね。


まず、TV放送については、非常に単純な理由として、放送局用の素材、つまり放送用フィルムとかビデオテープとかが、存在しない(=作られた事が無い)だけなのではないでしょうか。
完成品、つまり完全版と称した70mm版が作られて、劇場公開やTV放映した後となっては、35mm版の場合、商品としては「未完成品」ということになりますから...。

まず、35mm版の劇場公開が83年3月、70mm版の公開が同年11月ですね。
で、(35mm版か70mm版かを問わず)完結編自体のTV初放送が、翌84年3月(=日本テレビ「水曜ロードショー」枠)で、これは70mm版でした。

この流れで言うと、35mm版は、そもそもTV放送されたことが無い(=される機会が無かった)わけですから、当然、放送用の素材が存在しない事になります。
つまり、35mm版を、今からTV放送する場合、まず放送用の素材を作ることから始めなければならないわけです。

しかし、それこそ権利関係から含めて、わざわざ「未完成品」の35mm映画を、一から(放送用に)変換して制作するようなメリット(=利益)って、ほとんど無いのではないでしょうか。

まず、不特定多数の一般視聴者に向けて放送され、その分、利益になりやすい、地上波での需要は無いでしょう(既に有る70mm版で充分という話になるでしょう)。
一方、ある程度は、マニア向けとなる有料CS放送などでも、わざわざ「この作品は、不完全な未完成品です」と断りを入れた上で、放送しないといけないでしょうし、入れたら入れたで、また、入れないなら入れないで、面倒なクレーマーが苦情を言って来そうです。
それぞれ、「金払ってるのに、不完全とか未完成とか何事だ」「(不完全な未完成品ということを)黙って放送するのは、けしからん」みたいな。


ただ、放送用素材については、昔はともかく現在は、販売用のビデオソフトか、またはその素材(=マスターテープ)を、ほぼそのまま流用していることも多いように思えます。

放送用の権利(=放送権)と、ビデオ販売用の権利(=ビデオ化権)は、もともと独立して扱われてきたので、商品(=放送の場合は放送用素材)としては、別々に作られて販売(=放送用素材はTV局へのみ販売)されるのが、昔は普通だったはずです。

現在では、この辺が、権利的・技術的にどうなっているのか、私も一番わからないので、誰かに教えていただきたいです。

35mm版は、販売用ビデオソフトが発売されていましたから、その辺から素材を作る(=流用する)ことができるとしたら、権利関係はともかくとして、コスト的には現実性がある、つまり容易に作れるように思えます。

ただこれも、もう古い話で、当然、ビデオ販売会社(確かVAPだったと思いますが)との販売契約も切れているでしょうから、商品(=販売用ビデオソフト)そのものはもちろんですが、商品制作用の素材(=マスターテープ)とかも、残っていないんじゃないでしょうか。
ビデオ会社は、契約が切れたら、本来は破棄しなければならないはず、と思うんですが・・・。

発売元のウエストケープ(=西崎義展の会社、というか個人事務所)の方に、その時のビデオ制作用の関係素材があったりする(あるいは、した)ものなのかどうかは、これは私には全然わかりません。


ビデオ化はされたのに、なぜLD化されなかったのか?、という点については、当時はビデオは高価で(価格が1本2万円以上しました)、今よりはレンタル店向けの販売が大きく、わざわざ映画館まで観に行かない・行けない、つまりビデオなら借りて見る・見られるという客層が多かったので、不完全だろうと未完成だろうと、劇場公開から発売まで、あまり時間を空けられない、という事情もあったでしょうね。

つまり、レンタルビデオ店が身近な町の映画館と化してきていて、特に大作は、劇場公開と同時か直後のビデオ販売が普通になりつつあったので、不完全でも未完成でも、映画会社や映画館を待たせられないのと同じように、ビデオ販売会社やレンタルビデオ店を待たせられない、という感じだったのではないでしょうか。

一方で、LDの方はレンタルというのはほとんど無く、高品質を求めるマニア・コレクターといった個人が、直接の主要な客層ですし、市場が小さくて、その分、影響も小さいですから、完全品である70mm版の完成を待っての発売が可能だった、ということではないでしょうか。




2006年3月15日17時59分(水)


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