『宇宙戦艦ヤマト完結編』から17年後が舞台の新たなヤマトの物語。
ときに西暦2220年──。
地球に迫り来る移動性ブラックホールの脅威。
ブラックホールの到達まであと3ヶ月。地球政府はサイラム恒星系アマールへの移民を決意。
しかし、謎の星間国家連合(SUS)の攻撃の前に移民船団は全滅してしまう。
地球人類最後の希望を賭けた第三次移民船団。
その護衛艦隊を指揮するのは、密かに改修され復活した宇宙戦艦ヤマトだった。
ヤマトはアクエリアスの氷塊から発進する。
劇場用アニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト復活篇』
初回封入特典として、上映用フィルム封入! |
『宇宙戦艦ヤマト復活篇』とは?
1994年、2004年、2008年と三度にわたって制作発表がされた異例の作品。
一度目の詳細は『宇宙戦艦ヤマト胎動篇』というビデオに収められている。
2009年12月に東宝系で公開される復活篇も、94年版から大筋では変わっていない。
諸事情から94年の時も、2004年の時も映像化が果たせなかった。
構想から17年、最初の制作発表から15年、そうして作られるのが今回の『宇宙戦艦ヤマト復活篇』。
もちろん、陣頭指揮を執るのは、西崎義展プロデューサーなのです。
西崎プロデューサーの役割は?
今回、西崎プロデューサーは“総監督”として陣頭指揮を執られているようです。
今までの現場よりも踏み込んで、脚本作りはもちろん、映像も原画に始まって動画、撮影と全てのシーンに於いて自らチェックされてるとの事。
音楽・効果音・キャラクターデザインについて
「旧作の音楽・効果音・キャラクターデザインが使えない」という噂がありますが、これは明らかな間違いです。
■音楽
『復活篇』に使われる音楽は、旧作の宮川(泰)さん羽田さんによるサウンド、2009年版リアレンジ、そして、クラシック音楽になっています。新規楽曲ではなくクラシックを使った理由として、宮川さんに匹敵する作曲家がいなかった、と西崎監督は語っています。
■効果音
主砲の発射音などの効果音が新しいものに変わっています。田代敦巳さんから効果が倉橋静男さんに変わったことが大きいようです。「前シリーズの効果音を使うのは、倉橋さんに失礼だから」とのことのようです。
回想シーンでは、以前の効果音が使われています。
■キャラクターデザイン
1994年の製作発表時には、松本零士さんも参加されており、真田さんや佐渡先生と言ったキャラクターの原案を描かれておりました。当時のキャラクターデザインは北爪宏幸さんで、旧作のイメージから一新。古代などは、古代と言われても分からないほど別デザインになっていました。
今回は、湖川友謙さんがキャラクターデザインを担当されています。94年時のイメージよりもより旧作に近くなり、インタビューでも語られていますが、旧作のデザインを現代風にアレンジした感じになっています。(元々ヤマトのキャラクターは作画監督によって感じが違いますしね)
「松本色の排除」というのは、根も葉もない噂だと思われます。
様々なインタビューや情報をまとめますと、『宇宙戦艦ヤマト復活篇』は単なる前シリーズの延長線上にある続編ではないようです。これから始まる新生ヤマトのスタートライン。
『宇宙戦艦ヤマト』の第二章として、前シリーズに固執するのではなく、新たな挑戦を始めたのではないでしょうか。
復活篇の歴史
1994年 | 『宇宙戦艦ヤマト胎動篇〜ヤマトわが心の不滅の艦〜』(OVA)にて製作発表。(96年秋公開予定だった) ・移動性ブラックホールによる人類移住の話である事 ・艦長には古代進が就任する事 ・六蓮波動砲などの新装備がヤマトに与えられる事 など、現在の復活篇はここからスタートしている事が伺える。 |
1997年 | WCCと西崎義展プロデューサー個人に破産宣告。(事実上の製作中止) |
2002年頃 | インターネット上のサイト『西崎義展の手記』にて『宇宙戦艦ヤマト復活篇』のビジュアルプロット、基本構成案などを公開。(現在サイトは閉鎖。エナジオ社の製作発表後、資料は非公開とされた) |
2004年 | エナジオ社により『宇宙戦艦ヤマト復活篇』が製作される事を発表。(06年夏公開予定だった) ・エナジオサイトにてプロモーションビデオ(2004年版)の公開(現在は削除済み) ・Invitation10月号に関連記事。『宇宙戦艦ヤマト』復活の真相−仙道武則Pのインタビュー記事 |
200X年 | ヤマト復活プロジェクトが再始動。 当初は、TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2199』→実写版映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』→劇場版アニメ『宇宙戦艦ヤマト復活篇』の順番での制作・公開を予定していた模様。 |
2008年 | 西崎義展プロデューサーによりヤマトスタジオを開設。製作母体はエナジオ社。 復活篇の製作が本格的に再々始動する。 ・設定年代が西暦2220年に変更。(従来は2222年だった) ・古代が41歳から38歳へ。 |
2009年 | 宇宙戦艦ヤマト復活篇の情報が本格的に出始める。 ・東京アニメフェアにて東北新社が復活篇年内公開を発表(3月) ・ヤマトパーティ2009および静岡ホビーショーにてプロモーションビデオを上映(5月) ・宇宙戦艦ヤマト復活篇オフィシャルサイトオープン、プロモーションDVDを無償配布(5月) ・エナジオ社サイトリニューアル。東宝系にて12月12日(土)公開予定と告知(6月) ・サークルKサンクスにて関連キャンペーン(6月〜7月) ・東宝によるオフィシャルサイトがオープン(8月) ・ヤマトスタジオサイトで設定資料の公開が開始(8月) ・特報、予告編を公開・劇場での前売券発売開始(9月) ・丸善・丸の内本店にて『宇宙戦艦ヤマト完全復活展』開催(9月) ・ヤマトスタジオサイトにてオリジナルポスター付き前売券販売開始(9月) ・月刊『アニメージュ』11月号に西崎Pのインタビュー記事掲載(10月) ・予告編第二弾公開!(10月) ・スタッフ&主題歌発表!THE ALFEE『この愛を捧げて』(10月) ・『アニメージュオリジナルVol.5』に復活篇の音楽に関するインタビュー記事(10月) ・東京アニメセンターにて『宇宙戦艦ヤマト 復活記念 特別展』開催(11月〜12月) ・副監督の小林誠さんによる関連本『HYPERWEAPON2009』発売(11月) ・オフィシャルコミュニティ「ヤマトクルー」サイトオープン(11月) ・東京国際フォーラム・ホールAにて「完成披露試写会」。ラスト2バージョン上映(11月) ・サークルKサンクスにてタイアップキャンペーン(12月) ・イオン3店舗にて公開記念イベント(12月) ・TBS系列局にて『復活篇ナビ』の放送(12月) ・TOKYO FMにて『佐渡先生と!アナライザーの!やっぱりヤマトはスゴかった!』の放送(12月) ・『宇宙戦艦ヤマト復活篇』全国東宝系210スクリーンにて公開!(12月12日) ・8万1000名にヤマトポケットカレンダーを劇場にて配布(12月) |
2010年 | ・BD/DVD/UMDにてソフト化発表!(2月) ・YAMATO CREWイラストコンテスト開催(4月〜7月) ・BD/DVD版より映像特典「アナザーエンディング」が削除。それにより発売延期(5月) ・レンタル開始(6月) ・『宇宙戦艦ヤマト復活篇オフィシャルサイト』(ヤマトスタジオ運営)の閉鎖(6月) ・BD/DVD/UMD版発売!(7月) ・『宇宙戦艦ヤマト復活篇コンプリートボックス』(豪華本)発売!(10月) ・西崎義展監督、不慮の事故により逝去。(11月) ・エナジオ社よりディレクターズカット版制作続行の発表。(12月) |
2011年 | ・モデルアート誌による『HYPER WEAPON 2011』広告でDC版の追加シーンが公開。(4月+5月) ・ヤマトクルーサイトにてDC版上映会企画進行中の続報。(5月) ・小林誠さんの本『HYPER WEAPON 2011』発売。復活篇&DC版情報あり。(6月) ・ヤマトクルー&エナジオサイトにてディレクターズカット版完成間近の情報。(7月) ・『小林誠カレンダー製作日誌』がヤマトクルーにて開始。(9月) ・『小林誠復活篇アートカレンダー2012』予約開始。(10月) ・DC版イベント上映情報告知。(11月) |