「それよりもよ、黒色艦隊ってなんなんだ?」

ナブのその言葉に、メインコンピューター室にいる一人を除いた3人が驚いた表情でナブの顔を見る。

振り向かないもう一人…コンマンは嬉々とした顔でコンソールを操作していて、その言葉すら入ってこないみたいだ。

3人が驚いた表情で顔を向けてきたものだからナブも目が点になる。数秒その状態が続いた後、マーシィがため息をつきながら話し始める。

「そんなことも知らないの。今から318年前の2202年に地球に攻めてきた異星人艦隊のことよ。学校をサボってばっかいるからよ。」

「し〜らね。」

「黒色艦隊は地球側がつけた総称で正式にはテザリアム地球侵攻艦隊という。彼らは生物学的に衰退した自分達の体に変わる生命力あふれる人の肉体を求めて太陽系に侵攻してきたんだ。

彼らは各惑星をハイペロン兵器で沈黙させた後、当時の地球の兵力を軽く上回る大兵力を投入して地球を制圧し大型のハイペロン爆弾を打ち込んだ。

その爆弾をもって地球側に無条件降伏を迫ったが当時のヤマトクルーが初代ヤマトのある小惑星イカルスに集結し、敵母星を撃破しその使用を食い止めた。その後地球に駐留する占領軍を叩くため一路地球に向かったが、そこに占領軍の艦隊は影も形もなく、留守部隊がそこにいただけだった…。」

マーシィの説明に続き、レオンがそう付け加える。

「居なかった?」

「そう、影も形もなかった。彼らは発進した初代ヤマトを止めるため追跡に入り、暗黒星雲でヤマトと交戦したところまではいいがその後の消息が不明になっている。 結局その艦隊は最後までもどってくることはなく、一説では出口付近で自然発生する次元断裂に飲み込まれたのではないかといわれているが実際どうなったかもわかっていない。 そのためこの事件はこの戦争の中で唯一の永遠の謎といわれている。」

「へえ〜とすればこいつの中身がわかれば…。」

「これまで永遠の謎とされていた謎が解けるかもしれないというわけだ。」

「ビンゴ!やったぜ!」

どうやらアクセスに成功したらしい。画面にその中のデーターらしき物が表示される。

アガが近づいて彼の肩を叩く。

「やったな、コンマン!」

「へへ、年代もんはコンマンさまにおまかせってね!」

表示されているのはこのディスクが搭載されていた艦の航海記録らしい。左側に年月が表示され、その右側にその概要が述べられているみたいだが何と書いてあるかさっぱりわからない。

「なんて書いてあるんだ?」

「まってな翻訳ソフトを通すから…。」

すぐさま文字がに表示が切り替わる。表示がどんどん下にスクロールされていく。

地球侵攻からヤマト追跡まではYAMATOの歴史データーベースと合致している。問題はその後だ…。

そして最近の航海記録を目にしたとき、全員の顔色が代わった。読み終えたとき、一同に驚いた表情のままその場を立ちすくんでいる。

「ナブ…。」

アガがやっとの思いで言葉を発する。ナブも口元をすこし吊り上げながら口を開いた。

「ああ…なにがでてくると思ったら…とんでもねえヘビがでてきたな…。」


Time for parallel 2201

YAMATO2520and機動戦艦ナデシコ

Vol.2

回りはじめた『運命』



YAMATOの面々がデーターディスクの中身に驚いている頃、別の宙域で息を潜めている艦隊があった。

その漆黒の艦体を宇宙に溶け込むかのように佇むそれは、さながら眠れる黒龍を思わせる気配を放っている。

その黒龍達の群れに同様の戦闘艦が数隻単位で続々と集結しつつあった。




「カザン長官、強行偵察部隊第一班より報告が入っています。」

テザリアム地球侵攻艦隊旗艦『ガリアデス』のブリッジ中央の艦長席に足を組んで座るスキンヘッドの男に、先任士官が歩み寄る。

「それで太陽系のほうはどうだ。」

「ハ!我々が打ち込んだ重核子爆弾はもちろんのこと留守部隊の姿は影も形もなく、各惑星の戦火の後すら見当たらないとのことです。」

と言ったところでスクリーンにその偵察班が送ってきた映像が表示される。そこに映された映像は、たしかにその報告を裏付ける物だった。

町並みも、宇宙空間を疾走する船も、コロニーも、何もかも彼らが事前に収集した地球のデーターとはまるで合わないのだ。

「フム…見たところ航行技術は我々が知る地球よりは低そうだが…・、本星との連絡は?」

「応答がありません。本星のみならず他の宙域に展開する友軍部隊との通信も…。」

最後のところで押し黙った。そう、誰もがうすうすと気づき始めている。ここが自分達の知る世界ではないと…。

「各宙域に散らばっている艦艇の集結を急がせるのだ。ただし、太陽系に展開する地球軍との交戦は自衛戦闘を除き禁ずる。そのことを各艦の艦長に徹底させろ!」

「ハ!」

先任士官がカザンの命令を受け、通信席に待機する通信員に命令を伝えにいく。
その一方、カザンはその青白い手をあごに持っていき、考えに耽はじめる。

(いったいどこで破綻が生じたというのだ…いったいどこで…。)




「結論から言いましょう。今回のジャンプの誤差は、黒色艦隊と…我々にあります。」

『ええ!』

メインコンピュータルームに集まった主要クルーの大半が驚きの声を上げる。

「その理由は?」とシマが問い掛けてくる。

レオンは傍のコンソールを操作し、クルーの目の前にディスク内にあった画像データーを再生させる。

「我々がプラズマ波動砲を撃ったのと同時刻に彼らは暗黒星雲を離脱しようとした初代ヤマトに対し、主砲による一斉射撃をおこなっているのです…・。」




「全艦、攻撃開始!」

ガリアデスを初めとする黒色艦隊全艦艇の三連装砲塔から紅いビームがほとばしる。

ビームはそのまま暗黒星雲から離脱しようとしている初代ヤマトに向かってすっ飛んでいく。

カザンはこれまでの作戦の失敗の連続に、内心あせりを感じていた。彼はこのよう な場所でもって、たとえ刺し違えてもヤマト撃破するつもりでいたのだ。

空間の不安定なことなどから技術士官が反対意見を唱えたが、「きさまは何処の軍人だ!」というカザンの怒声に黙り込んでしまった。

(わが母星の未来のためにも、これ以上行かせるわけにはいかぬのだ。ヤマトよ、 ここを貴様らの墓場にしてくれる!!)

周辺の干渉波のせいでビームはもちろんのこと、後方にいる黒色艦隊の存在にさえ気づいていないらしい。ビームはそのままヤマトに向かっていく。

「…命中します!」

だれもがヤマト撃沈を確信したそのとき、不意にビームが命中寸前に手前で止まってしまった。

ビームのエネルギーはそのままそこの空間にとどまり、明滅を繰り返している。

「なんだ!」

「わかりません!本艦のビームと何かが共鳴を起こしているみたいですが・…」

次官の言葉が終わらないうちに強い衝撃がガリアデスを襲った!
巨大なハンマーで殴られたかのような衝撃に、の何人かが吹き飛ばされる。

「状況報告!!」

かろうじて吹き飛ばされずにすんだカザンは、すぐさま報告を求める。

「本艦正面3000宇宙キロに次元断裂発生、大量のソリトンが発生しています!」

「反転180度!全速で影響圏より離脱せよ!」

もはやヤマト攻撃どころではない。各艦が艦を翻させ全速で離脱しようとするが、離脱するどころか逆に断裂との距離は縮まっていく。

一番後方にいた艦が引き込まれ、それを皮切りに次々に引き込まれていく、そしてとうとう、残っているのはガリアデス一隻だけになってしまった。

ガリアデスの後方にはピンク色の異次元空間が、口を広げひっきりなしに吸い込もうとうごめいている。

「次元断裂接近!!振り切れません!!」

センサー担当要員の報告がその事実を肯定する。

「もうダメか…。」

何もできない無念さが、カザンの心を支配する。

(ここまできたというのに…、こんなところで足止めを食らうとは!!)

そしてとうとうエンジン系にトラブルを発生し、バランスを崩したガリアデスはその空間に易々と引き込まれていった・…。




「つまり、その主砲ビームと我々の波動砲の周波数が同一だったのに加え、発射から次元運河への到達時間が全く同じだったという偶然からそうなった物と推測されます。」

そのレオンの説明に全員が半信半疑で聞いている。
当然そんな曖昧な結論にすぐさま納得がいくはずがなく、フリックが異議を唱えてきた。

「けどよう、そう簡単にいえることなのか?只単にそれだけじゃないと思うんだがなあ…。」

「といっても今はそう説明するしかしようがねえんだよ、フリック。少なくとも何らかの共通点が双方にあっためにこの世界に飛ばされたとしか、今はいえねえ。」

ナブのその言葉に、フリックは腕を組みながらため息をつく。




(そう、全ては何者かが本艦の主砲が何者かと共鳴したのが原因…ならその原因とはいったい…。)

今回の事は何もかも不可解な事だらけだ。この見知らぬ時空におっぽりだされた事といい、いまだに原因がつかめないでいる。

その時、静寂な艦内で突然警報が鳴り始めた。

「何事だ!」

『本艦隊に接近中の艦船を探知!左20度方向、距離800宇宙キロ、時速0.2宇宙ノットで接近!』

同時に正面スクリーンに映像が映し出される。そこにはこの世界の地球側で使われているドレットノート型戦艦が映し出されている。

見るからに角張った、古臭い戦艦だ。だがそれ以前にどうやってこの艦隊を察知したのか?この世界の艦のセンサーでは捉える事すら難しいのに。

それ以前になぜ一隻だけで我が艦隊近づく!?

「接近中の艦はあの一隻だけか?」

『そうです、その艦以外に艦影なし!』

センサーからの方告もそれを如実にその事実を裏付けている。カザンは単艦で突っ込んでくるその艦に興味をそそられた。

(ただの目立ちたがり屋か、自殺志願者か、それとも…)

「司令、接近中の戦艦より通信が入っています。」

次官が駆け寄りそう報告する。カザンは眉間にしわを寄せながら報告してきた次官の顔を見返した。

「通信だと?」

「ハ!ひたすら我が艦隊の総司令にあわせろと、切りますか?」

あごに手をやり、考え込むカザン、しばらくして口元がわずかに引きつるといきなり立ち上がった。

「向こうの艦に伝えろ『我が艦隊旗艦『ガリアデス』前方100までこられよ、そこで交信を受ける。交信開始は貴艦が指定位置への停止から2分後』とな、同時に全艦隊の主砲標準を例の艦にロックせよ。・…ただし、私の命令があるまで待機だ!」

「ハ!」

次官が命令を伝えるべく正面のコンソールへと走る。カザンは再び艦長席に深く腰掛けた。

(…これであの艦の態度がハッキリする…。)

ただ単に興味本位や半端な決心で来たならなんてことはない。すぐに撃沈してしまえば済む事だ。だが…そうでないならこの状態をおくする事なく近づいてこれるはずだ…。

(だが…その心配はしなくても大丈夫のようだな。)

そう、その艦は主砲が向けられている事に気づいていないかのごとく、悠然と近づいているのだ。

内心そうなる事を期待していただけに彼はおもわずほくそえんだ。



「とにかく、『タガマガ』で救助した714名の民間人は最寄の宇宙基地付近に下ろす必要があります。」

平然というレオンに回りのクルー達がざわめき始める。

「おいおい、なんでわざわざそんな面倒なことすんだよ。この世界の地球連合とかと直接コンタクトしたほうが早いんじゃないか?」

軽い調子でそう言うコンマン。しかしその様子に彼は動じることも無い。

「…この世界との地球との接触は可能な限りさけたい…そうだな。」

レオンの真意に気づいたか、落ち着いた口調でそう言うアガ。それに対しレオンは軽く頷く。

「おいおい、そんなことするよりもさあ、いっそのことこの世界の地球とコンタクトして一緒に黒色艦隊を叩いたほうがはやいんじゃないか?」

「そうそう、かつてイスカンダルのスターシャが地球を助けるため恒星間航行技術を送ったように俺達もこの世界の地球を救うんだ。クーッ!めっちゃかっこよくない!?」

スピードとエミリオが口々にそういう。それを受けて他のクルー達もそれと同じようなことを言い始める。しかし…。

「…君達は、この世界の地球の状況を理解した上でいったのか。」

感情をむりやり押し殺したかのような彼の口調に、全員がその気配に圧倒され、押し黙る。

「この世界は我々の知る2201年ではない。我々の世界の地球はガミラスやガトランティスとの侵略にさらされ、危機的な状況だった…。

しかしこの世界は違う。確かにこの世界は黒色艦隊による侵略の危機にさらされている。しかしそれ以前にこの太陽系は内乱状態にあるんだ!言ってみれば我々の世界の構図を太陽系内に凝縮したのと同じだ。
そんな所に我々がしゃしゃり出てどうなると思う?この世界の地球を助けるどころか、我々の力が元で新たな内紛を起こしてしまうかもしれないのだぞ!」

珍しく感情を 爆発させたレオンの言葉に、一同呆然となる。

しかし、彼の言っていることは正論だ。

確かに彼らが知る過去の地球はガミラスの侵略で滅亡まで後一年という危機的な状況におかれ、内紛など起こるはずも無かった。そんな暇があるならば一丸になって地球のために戦う、そんな時代だった。

だからこそ、スターシャから送られたデーターは私欲にまみれることもなく、純粋に地球のために生かされた。

しかし、この地球では外宇宙からの侵略を受けることはなく、その代わりに地球人同士の戦争…彼らから見れば内戦状態に置かれている。そしてその裏で僅かな者達がその紛争で利益を得ようと、影で暗躍している…YAMATOクルーから見れば到底信じられないような状況がその世界において展開されているのだ。

「…たしかに一理あるかもしれん。しかし…。」

シマが唐突に口を開く。

「もしも彼らが、この世界に対し侵略を試みるのなら、この世界の地球政府とコンタクトをとる必要があるかもしれん。」

「艦長!」

猛烈に反発するレオンにシマが手で制す。

「たしかに接触しないまま事を抑えられるならそれに越したことは無いだろう。しかし、所詮一隻の戦艦に過ぎん。最初はよくともいずれ限界が来る。とにかく『タガマガ』の生存者はこの世界の行政組織、地球連合の運営する基地付近で下艦させる。しかし最悪の場合のことは考えておく必要があるだろう…。」

シマの言葉に一同が押し黙るそこへナブがシマに提案してきた。

「仮にコンタクトを取ることになったとしたら何か証拠になるものをそろえた方がいいんじゃねえか?このまま行っても何も信じてもらえねえしな…。」

「フム。」

ナブの言葉にシマがうでを組む。

「だったらYAMATOに詰まれている歴史データーベースが一番じゃないかしら?それなら証拠として通用するはずです。」

「よかろう、直ちに編集に入ってくれ。他のものは明日に備えてじっくり休養を取ってくれ。明日一日は多分今以上に忙しくなるかもしれんからな。解散!」

それを最後に集まっていた主要クルー達がメインコンピュータールームから出て行く。最後のナブが出て行こうとした時、誰かがナブの耳を引っ張った。

「イテテテテ…何すんだよ、ってマーシィ!」

「一人だけ抜け出そうだなんてさせませんからね、ね、艦長。」

「あっそうだ!俺まだ戦闘機の整備が…。」

「それは他のものに任せる。自分で言い出した以上は最後まで責任を果たせ!」

あっさりと言い返すシマにナブは情けない笑みを浮かべながら言い返した。

「いくらなんでも歴史は専門外だぜ、そんなのが居たら作業の足手纏い…。」

「だが手伝う事は出来る。 ……ただでさえ学校をサボっていた罰だ。いいかげん往生せい。とういうわけでマーシィ、後は頼む。」

「りょ〜かい、艦長!」
「ぁ・・ちょっと待ちやがれ艦長!」

といってスタスタと通路を出るシマ、それを追いかけようとした途端、誰かがナブの両腕を掴む。

「へ?」

振り向くと憮然とした顔でアガとレオンが彼の両腕を押さえていた。

「抜け駆けはさせねえぞ、ナブ。」

「そのとおり!さ、行くとしよう。」

彼は両腕と耳を掴まれたまま、ズルズルとメインコンピュータールームに引きずられていった。

「てめえらいつからグルになりやがった!きったねえぞ、艦長!!」

ナブのむなしい叫びが大宇宙をこだました…・。




「司令、まもなく時間です。」

「…ウム、通信をつなげろ。」

「ハ!」

ゆっくりと椅子から立ちあがるカザン。正直な所堂々と、そして無謀にも艦隊にど真ん中に突っ込んできたこの艦の指揮官の顔が見たくてしょうがなかった。

しばらくしてスクリーンに向こうの艦の映像が映し出される。

見るからに旧式の狭いブリッジ、そしてその艦長席にはクリーム色を基調とし、所々に赤の配色のなされた制服を着た男性士官が映し出されていた。

『…司令、私は『火星の後継者』司令官、南雲義政中佐だ。』

鋭い眼光を放つその男は表情を変える事もなくそのまま言い切った。

「南雲中佐、私はテザリアム帝国宇宙軍、地球侵攻艦隊司令長官カザンだ。」

『侵攻するのはあなたがたの世界の地球であり我々の地球ではない…そうであろう、異世界より来られし方々よ。』

「!…何故そのことを知っている!」

思わず強い口調で言い返すカザン。そう、それになぜ艦隊の位置が明確に分かったのだけならいい。だがなぜ彼らは自分たちがパラレルワールドから来た事を知っている!

『それに付いて説明するのには少し時間がかかる。…できれば貴官と直接話しがしたいが…いかがかな?』

「フ…良かろう。シャトルでこちらに来て頂きたい。ただし!中佐、あなただけに来てもらおう。もしそれ以外の行動をとった場合即敵対行動とみなし貴艦に攻撃する。」

『…了解した。』

と言った所でスクリーンから映像が消える。それと同時にカザンは後部のリフトに向かって歩き始めた。

「どちらへ?」

「シャトル格納庫だ、ブリッジを頼む。」

「ですがよろしいのですか?あのようなものの言い分を信じて、もしかすると地球側の策略の可能性も・・。」

なおしつこく食い下がる次官に振り替えるカザン。

「貴様は艦隊の幕僚ではない、無用な詮索は慎み給え。」

そのまま彼はリフトの乗り込み、そのドアが閉まった。




「あ〜めんどくせ〜。」

とき同じくしてここはYAMATOのメインコンピュータールーム。

ここでは自分たちの身分証明となる歴史ファイルの編集にあたっていた。

全員が黙々と仕事をこなしていくが、ナブにとって見ればこんな単純作業は彼にとって見れば拷問に等しい事らしい。

彼の隣りではレオンがパッドを片手に黙々と作業を続けている。

「おまえさあホント飽きないのか、こんなしちめんどくせえ作業。」

「いや、全然。結構こうして歴史を振り返るのもなかなか面白いものだ。」

「へいへいそうですか!」

再び作業に戻るナブ。

(根はいい奴なんだけどな…。)

レオンの横顔を見ながらそう考えるナブ。

彼を初めとする地球連邦第九士官学校候補生らとの付き合いはお世辞に長いとはいえない。だが今となってはすっかり打ち解けた感がある。当然レオンともだ。

しかし、普通に笑顔を浮かべる他の候補生と違い、レオンはこれまで皆の前で感情を浮かべたことがない。普段の彼の態度はロココ星であった第7艦隊司令、シュミット大佐以上に地球連邦軍士官としての態度をとりつづけている。その態度は、時には冷徹さを感じるほどだ。

…しかし、そんな彼でも時折感情を顔に出すことがある。しかしそれも束の間で、すぐさま奥底に引き込んでしまう。ナブはそのことに気になってしょうがなかった。

そのあと数分間はレオンとの間に会話はなかった。

が、しばらくしてレオンがナブの方に顔を向けた。

「ナブ。」

「何だよ?」

「個人的なことを質問してもいいかな。」

「いいけどよ、何だよ。」

といってレオンの方に顔を向けるナブ。レオンもまたナブと向き合い、こう切り出した。

「学校に行かなかったと言うが…何かあったのか。」

「は?」

「いや、別に無理して答えなくてもいい。ただ、ちょっと気になってな…。」

レオンの慌てる…少し動揺を見せるだけだが…姿を見て首をかしげるナブ。その慌てぶりに調子を崩されながらもなんとか口を開く。

「別に対した理由なんてないぜ。ただ単にあんな学校なんて行きたくなかった。ただそれだけだ。」

「そうか…。」

納得のいかない表情のレオンに対しナブが逆に問いただす。

「そんなに以外か?俺の答えに。」

「いや、そうじゃない・・。ただ別の理由でそうなったのかと思っただけだ。少なくとも私の知る限り、学校を行きたくなくなるということはないからな。」

「フンッ、実に地球のエリートさんらしい疑問だな。」

「何!」

アガの皮肉めいた口調に思わず顔を紅潮させるレオン。

「何が言いたいんだ、貴様!」

「甘ちゃんだという事さ。手前の言ってる事は地球での話しだろ。第一おめえはリンボスのことを知っている上で言ったのか?」

「それは…。」

口篭もるレオン。そう、彼はYAMATOに乗艦するまでリンボスという名の惑星があるという事は知っていても、そこに住む住人の事など知らなかったのだ。

ましてや彼がリンボスの事を知っているのは単にそこがかつての銀河100年戦争の激戦地だったという知識上の事でほとんどの地球人にはその惑星の存在さえ知られていないのだ。

「そう、知ってるハズな訳ねえよな。当然その逆もありってことだ。」

「え?」

アガに続いてメガネとマーシィが話し始める。

「学校ではセイレーンの事だけで地球の事は『偉大なるブローネ皇帝に仇なす敵』という事だけしか教えてくれなかったんだ。教師もセイレーン本星から派遣され、ただひたすらセイレーンへの忠誠を叫びつづけていた…。」

「メディアの扱う情報もセイレーンのプロパガンタだけ…本当の情報を扱っているのは地下の非合法メディアぐらいなものよ。でもそれにかかわっていたり、視聴している事がばれたら即死刑…。」

「…そうだったのか。」

レオンは己のうかつさを呪わずに入られなかった。

結局自分は彼らの表面だけしか見てなかったのだ。あまりにも近くに居る存在であるために。その中にある真実に目をむけようとしなかった。気づこうともしなかったのだ。

「ま、地球じゃ兎も角、リンボスじゃ学校は監獄そのものしか見えなかったからな。センコーの中には時たま例外が居たけどそれ以外は馬鹿みたいにセイレーンを褒め称えていたからな。俺達がどうなってるかも知らずに。 だからしょっちゅう学校を抜け出しては白骨樹林で遊んでたりしていたって訳。」

「…すまない。」

「別に悪気がなくて聞いてきたのはわかっている。気にするな。」

そう言って笑顔を浮かべるナブ。そして彼らは再び作業に没頭していった。




戦艦『ガリアデス』シャトル、ランチ格納庫。

そこに一隻のシャトルが着艦体制に入っていた。

シャトルは着艦スペースの上でホバリングした後、ゆっくりと降下し、停止した。

そのシャトルの横に、カザンを初めとする地球侵攻艦隊の幕僚が立ち並らぶ。しばらくしてシャトルのエアロックが開き、中から一人の士官が降りてきた。

エアロックが開いたと同時にカザンが前に歩み寄る。同時に降りてきた士官もカザンに近づき、互いに1メートルほどの間を空けて歩みを止める。

「ようこそ『ガリアデス』へ。私が司令のカザンだ。」

「『火星の後継者』司令官、南雲義政中佐です。…それはそうと、ずいぶんと余裕ですな。」

互いに自己紹介をおえた後、南雲は半ば非難めいた口調できり出した。

「ほう、それは心外だ。べつに余裕などないが…。」

「司令官自身が出向かいに出ること自体、普通はないことだ。ましてや私のボディチェックはしなくてよろしいのか。もしかすると体のどこかに武器を隠し持っているのかも知れないのだぞ。」

そんな南雲に対し、カザンは笑みを浮かべてそれに答える。

「我々の科学力を甘く見られては困るな。すでに君のボディチェックはそのシャトルが近距離センサーで捉えたときのスキャンで完了している。 それに私は将官がやるような儀礼的なことは嫌いでね。よほど危険でない限り、自らで向かえるようにしているのだ。それが、勇敢な宇宙戦士に対する礼儀だと私は思っている。」

「宇宙戦士に対する礼儀だと?」

「そうだ、第一ここまできて私に危害を加えること自体大いに矛盾しているし、ましてや君はそのようなことはまず好む訳がない。」

「…その根拠は?」

張り詰めていた表情が若干緩み、そうカザンに尋ねる南雲。カザンはつかの間の沈黙の後にニヤリとしながら答えた。

「長年の従軍経験で養われた、宇宙戦士として勘だ。」

「フ・…なるほど。」

それを聞いて笑みを浮かべる南雲。

「では長官公室へと案内しよう。ついて来られるがよい。」

といってカザンが先頭をきって歩き出す。南雲のそれについていった。




「では用件を伺おう。君らの目的はなんだ?」

それぞれが互いに席についたところでカザンは開口一番に南雲に尋ねる。

「この世界に真の秩序と正義をもたらすため、我々にその力を貸してほしい。その見返りとして、貴官らを元の世界へと送り届けよう。」

「…悪くない提案だがこの世界の何処にそんな技術があるというのだ。我々から見れば貴官らの航行技術ははるかに原始的なものに過ぎない。とてもそこまでの力があるとは思えんが…。」

そのカザンの反応に、南雲はニヤリと余裕の笑みを浮かべながらその疑問に答える。

「確かに我々独自の技術力では貴艦隊と比べ航宙技術は遅れている。だが銀河のみならず、この世に存在するありとあらゆる宇宙を飛ぶことができる技術は確かにあるのだ。」

「…ずいぶんと余裕だな南雲中佐殿。仮にその話が本当だとしたらあまりにも技術格差が激しすぎるのではないかな。第一、この艦隊の位置をどうやって察知したのだ。この世界のセンサー技術ではわが艦隊の位置すら特定することは不可能…しかしながら君らはわが艦隊の位置を察知し、そしてその指揮官が私の目の前にいる。なぜだ?」

その言葉にはなんら脅しをかけるような口調ではない。ただゆっくりと念をおすような口調だ。

しかしその態度が相手を逆に南雲にプレッシャーをかけているのが、誰の目からみてもわかる。

「それは・…お答えできない。」

「なぜだ?」

「それはあなたが一番おわかりのはずだ、カザン長官。わざわざ自らの手の内をさらす者が何処にいる。」

互いの間にしばし沈黙が続く。そしてしばらくしてカザンの方から口を開く。

「それほど君らには重要な物なのかね、君らが持つオーバーテクノロジーの産物は。」

「!」

その言葉に、一瞬だが南雲の表情が凍りつく。すぐさま元の表情に戻るが彼が見せた一瞬のスキを見逃すカザンではない。

「甘く見られたものだな、私が気づかないとでも思ったのかね。既にこの世界の情勢、技術レベルなど、この世界に飛ばされてきたときに飛ばせた偵察隊の報告で既に把握済みだ。
 君らは我々がこの世界の情勢を把握していないことを前提に接触してきたのだろうが…うかつだったな。」

余裕をもって話すカザンに、南雲は内心の焦りを感じ始めていた。同時に自分の迂闊さに激しい後悔の念にさいやまれる。

「技術的にも我々から見て天と地の差がある諸君らに我々を捕捉することなど出来ない。それでも捕捉しようとすれば他の何かに頼るしかない…。我々を捕捉したのも、我々を送り返す手段もそのオーバーテクノロジーを使うのであろう…。そして君はそれらを何者から取り返すため我々を利用しようとした。」

「…な!」

自分の本当の目的を悟られ、唖然とする南雲。それを見てカザンはしてやったりとほくそえむ。

そのカザンの表情に南雲は大きく息を吐くと、カザンと向き合い、話し始める。

「…たしかに、大筋はあなたのいったとおりだ。しかし利用しようという点ならあなた方とて同じはずだ。それなら互いに利用しあうのもよいのでないかな…。」

態度を変えることもなく、淡々とそう語る。まるで自分達がいなければカザン達を元の世界に送り届けることは出来ないといわんばかりに…。

「なら、証拠を見せてはいただけないか、我々を送り届けられるという証拠を…。」

「…いまは出来ない。しかしいずれそれをお見せする、必ず。それにはあなた方にも協力していただければの話だが…。」

「まだ他にも用件があるのか?」

「そうだ…その条件とは…我々を壊滅の一歩手前まで追い詰めた戦艦を討ってほしい。」

「戦艦一隻だと?」

「そうだ、艦名は『ナデシコ』。この戦艦をこの世から消滅させること。それが条件だ。」

生真面目に答える南雲、その南雲をみてカザンの顔は緩み、肩を振るわせ始めた。

「…なにがおかしい。」

「ああおかしいとも。幾ら強力といっても所詮は一隻の戦艦に過ぎん。なぜお前のような男が戦艦一隻に恐れをなすのだ。」

「私が恐れているのは艦ではない。それに乗り組むクルーだ。」

憮然とした表情でそう語る南雲。一呼吸ののち、話を続ける。

「その艦のクルーはずば抜けて優秀で、我々がその艦の前に敗北したのも艦の性能だけでなくそれを生かすクルー達の力があった為だ。だが…彼らは本当の意味で劣勢を経験したことがない。 彼ら以上の能力をもつクルーを持ち、なおかつ戦場での厳しさを知っているあなた方なら、この艦を沈めることなど、造作ではないはずだ。」

南雲の話を聞き終え、考え込むカザン。しばらくして目線を南雲に向けて話し始める。

「…よかろう、貴官ら『火星の後継者』と協力するとしよう。だが…本当にこれでよいのかな。」

鋭い目線をカザンに向けたまま黙っている南雲。その様子を見ながらカザンはイスから立ち上がり、南雲の周りを歩き始める。

「もしかすると貴官らと協力すると見せかけといて貴官らを利用しているかもしれんのだぞ?」

「それは先刻承知のこと、貴官とて我々が貴艦隊を利用することぐらいは考えているはずだ。どうせ互いを利用しあうなら共に協力しあうのがスジというものではないか。なんどもいわせるな。」

そういいきった途端、いきなりカザンが笑い出した。その様子を憮然とした表情で見つめる南雲。

ようやく笑いが収まったのか、カザンは南雲と向き合い、こう言い切った。

「フフフ…、おまえは…おもしろい!」

「なに!?」

「できれば今度ゆっくりと貴様と話してみたい物だ…。さて、早速我々を案内していただけるかな?この世界の太陽系を。」

「…よかろう、わが艦の後についてきてほしい。我々の基地に案内するとしよう。」

南雲は立ち上がり、長官公室から出て行こうとする。そのとき…。

「中佐。」

突如カザンが南雲に問い掛けてきた。

「なぜ貴官はそれほどまでわが艦隊を引き込もうとするのだ。普通ならこのような得体の知れない艦隊など引き込むことは無い。そうしたら逆に乗っ取られるということも考えられる。そのようなリスクを承知した上でこのようなことをするのだ。」

そう、これは彼が接触してきた当初から抱いていた疑問だった。

ふつうなら自分達の力をはるかに上回る存在をなにもわからないまま引き込むことはしない。使い方を知らない物を手にした所で自滅するのがオチだからだ。

そのようなことをしてまで自分らを引き込もうとする南雲に、興味が湧いてきた。

「…人の執念…というべきなのだろうか…これまでの戦闘で死んでいった仲間、友人のため、思い果たせず囚われの身となった尊敬すべき上官の願いを果たすためだ。」

「…そのためには、手段も選ばんというわけか…。」

「そうだ。そのためなら…わが身を犠牲にしてもよいと思っている・…聞きたいことはそれだけか。」

「…ああ、それだけだ。大尉!」

ドアの前で待機していた侍従兵にカザンが声をかけた。

「ハ!」

「南雲中佐をシャトル格納庫へお連れしろ。」

カザンの命を受け南雲を格納庫へ案内する侍従兵。その姿を、通路の影で見えなくなるまで見つづけるカザン。

(無茶というのか、無謀というべきか…まったく、思いっきりのいい士官だ。危険性を顧みず堂々と接触してくるとはな…この世界にも…がいる…。)

彼の姿が通路の影に消えたとき、新たな命令を直接全艦隊に伝えるべくブリッジに向かった。

だがその口元に、わずかが笑みを浮かべていたことに、気づいた者は、だれもいない…。




薄暗い艦内を、一人の少年が歩いていく。

すでにYAMATOの艦内時刻は夜の時間帯にあり、それに連動して艦内の通路照明も光量を抑えている。

すでに当直についているクルーを除いた全員は自室で睡眠をとっている。ナブもこの時間帯は非番であり、本来なら自室で休んでいるはずなのだが…どうにも寝付けない。

突如として異世界にほおりだされ、いるはず無い黒色艦隊と遭遇…いまだに緊張と興奮が冷め切っていないのだ。ましてやこれからのことなど、だれも想像できない。

なんとなく星をみたくなり、自然と足は展望ホールの方へと向いた。いまナブがいる位置とは2デッキ上なのでそれほどの距離ではない。

リフトに乗り込み、数秒で展望ホールにでた。

ホールは2階が吹き抜けになっており、その下の階層に、つい数時間前までそこには『タガマガ』で救助した避難民達がごったがえしていたのだがすでにそれらの人々に個室が与えられ、重傷者3名が医療室にいるのを除けば全員が各自の部屋で休息している。

静寂の中、ナブは星星が窓の方によっていく、その目の前に、だれかの人影が立っていた。

相手は何者かが近づいていることに気づいたのか、彼の方に振り向く。

「…ナブ!」
「マーシィ!」




「なんでそんなところで突っ立っているんだよ。もう寝たもんだと思ったぜ。」

「そう言うあんたこそ何でうろついてるのよ。とっくにベットにもぐりこんでいると思ったわ。」

そう言って再び窓の外に映る星星に目をやるマーシィ。その左隣にナブもたち、同じように窓の外に目を向ける。

「…どうも寝付けなくてなあ…なんせこの先どんなことになるか想像もつかねえ。それを考えるうちに訳わかんなくなって…気が付いたらここでマーシィと鉢合わせしちまったというわけさ。」

「…おなじね…私もそのことが頭のなかに一杯になっちゃって…。」

そこまで言うと再び窓の外に目をむける。そこには自分達の世界と同様、星星が瞬いている。

「…きれい…パラレルワールドとはいえ、銀河系内の…それも太陽系の近くで見ることになるなんて…。」

目を輝かせながらそう言うマーシィ。その言葉にナブも口を開く。

「そしてYAMATOの目と鼻の先には地球がある…なんかバチが当たりそうだぜ。」

「なに言ってるのよ、あなたの御父様の願いをナブが果たしたことになるんだから、当たるわけ無いでしょ。」

「…なあ、覚えているか、まだ俺達がリンボスにいたときに…言ったことがあったろ。死んだ親父が口癖のようにいってた言葉…。」

「ええ、『地球は宇宙で一番美しい星だ…。』」

「『そして出来ることなら…今一度地球の姿を見てみたいものだ…。』俺はその言葉を信じてるさ…けど、この世界の地球は違う。それでも、親父の言うような美しい星であってほしい物だぜ…。」

「大丈夫よ、パラレルワールドだって全てが違っているというわけじゃないし…それにこの事件の鍵は、この世界の太陽系にあるかもしれない…。」

「また星々が語りかけてきているのかよ、そう言う風に。」

その言葉にマーシィはしっかりと頷く。

「そう、こうやって目をつぶると、そう星々が語りかけてくるように感じるのよね…。」

マーシィはゆっくりと目を閉じる。星々の中から何かが語りかけてくる…そんな気がしてならない…。

そして 、ゆっくりと目を開く。その先には自分たちの世界とは少しも変わらぬ星たちが輝いている・・・と思いきや、ナブの顔が目前に迫っていた。

「!・・・ま、マーシィ・・。」

マーシィに睨まれ、ナブは表情を引きつらせる。ついつい顔を近くに寄せすぎてしまい、弁解しようとするが・・・。

時はすでに遅し。次の瞬間ナブの右頬に強烈なビンタを食らってしまう。

「なによ、信じられない!さっきは艦長の目の前で『タガマガ』の人々を助けに行くと言ったとき少しは成長したかなって思ったのに、ちっとも変わってないじゃない!」

「違うんだマーシィ。今のは・・・。」

「いいわけなんかききたくないわよ!もう知らない!」

そういってマーシィはさっさとリフトに向かって走り出す。

「おい、まてよマーシィ!」

おいかけるナブ。リフトに乗り込んだマーシィはリフトのドアを閉めようとする。

それに気づき全速で駆け出すが、間に合わず・・・顔面からしまったドアにぶつかり後方へ盛大に吹っ飛んだ。

「・・・・チ・・・!」

自分のうかつさに、舌打ちするナブ。

そんな中、星々達はあいかわらず燦然と輝きつづけていた・・・。





To be continued












あとがき

 とうとうカザンと南雲が遭遇!

 いやはや、しかし彼らもまた・…いやいやよしておきましょう。

 はたしてこの先の何が待ち受けているのか!・…どちらにせよ勇敢に、その未踏の果てへ赴くとしましょう。

 次回、Vol,3に向けて『YAMATOォ、発進!』



By YAMATO
P,S  …ここ最近壊れまくっているのは気のせいか・…う〜む。


あとがき(改定補足版)

 なんか釈然とせず気が付いたら書き直していたりする・・・・。

 気が付いたら書いてみたら話がまとまらず没なんていうのが出てきたし・・・。

 連載開始から改訂が連続してしまうとは・・・

ほんとすみません・・・・


By YAMATO






機動戦艦ナデシコはジーベックの作品です。

YAMATO2520はニシザキ・ボイジャーエンターテインメント、及び松本零士の作品です


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