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題 名 : Re:Re:Re:DVD化されない映像(編集済)
名 前 : 自称初心者5秒前
番 号 : 番号97(→返事を投稿 / →再編集/削除

「名もなき依頼人」様、わざわざ私の文章を読んでいただいて、大変ありがとうございました。


「未知との遭遇」の例ですが、あれは、そうですね、当時としては、スピルバーグ監督のハリウッド超大作で大ヒット作だから許された、例外中の例外と言っていいでしょうね。
「特別編」製作・公開の背景には、ちょうどヤマトの著作権裁判に見られるような、大騒動があったはずです。

なお、「特別編」での違いは、初公開版の製作時、最終編集の際に(上映時間の関係で)削られた、ラスト辺りのカットの再追加が中心、というか、ほとんど(?)なので、未完成というのとは、基本的に違うでしょうね。
つまり、扱いとしては、あくまで(単なる)編集上のバージョン違い、ということになると思います。

少なくとも、私の知る限りでは、初公開版の方を、製作側が公式に「未完成版」と呼ぶことは無かったと思うのですが・・・。
実際、そう呼んでしまうと、「商品」にならないでしょうし、そのための「特別編」という表記、つまり、おまけ(?)付きの追加サービス版というだけで、最初に公開したやつでも、充分に完成・完結していますよ、ということでしょうし・・・。

いわゆる、「大人の事情」というやつですね(笑)。


「完結編」公開の頃は、ちょうど、アニメやアイドル映画の、未公開シーンを付け加えた(だけの)「完全版」とか「完璧版」とかの再公開や放映・販売が流行っていて、そういうやり方への疑問や批判も、少なくなかったんですよね。
「子供相手だから通用する、まさに子供騙しだ」みたいな。

そうした中での、完結編完全版あるいは完璧版と称した70mm版の公開だったので、ファンはともかく、世間の目は、かなり厳しいというか、冷たいものでした。
しかし、これは明らかに誤解に近いと思うのですが・・・。
当時の西崎義展へのインタビューによれば、なんと1億(!)かけて作り直したそうで、この頃には、あの人は何をやっても、すっかり悪役扱いされていたのが、何だか哀れでした。

もっとも、それぐらい35mm版って、不完全・未完成品だったとも言えるのかもしれませんし、それを劇場公開やビデオ販売した責任っていうのは、あるような気もしますが・・・。

そういった当時の事情も、35mm版が「商品」として封印されてしまったことに、影響しているのかな、という気もします。


ただ、いわゆるディレクターズカット版など、現在では、同一作品で異なる複数のバージョンが商品化されていても、珍しくないですよね。
そういう意味では、今なら35mm版も、せめて「DVD−BOX」などに、映像特典として収録されてもいいんじゃないかな、と思います。
そういった形で、一度あらためてマスターテープ化がなされれば、流れとして、その後の商品化も、容易になると思いますね。


もう、昔のことですが、35mm版と70mm版を、レンタルで別々の店から(さすがに同じ店には両方は無かったので)同時期に借りてきて、見比べてみたことがあります。
両者の違いは、こういったインターネットの掲示板などでは、結構、話題になっているようですね。・

個人的には、音楽や効果音の付け方(=量)の違いが、印象に残っています。
35mm版の方が、常に賑やかでTV的なのに対して、70mm版の方は、要所要所での効果を狙ったのか、抑制的で落ち着いた感じになっていたと思います。

ただ、映像の方は、やはり時間が無かったのでしょう、フィルムの露出(?)が悪いというか、不鮮明な感じのシーンやカットが目立ちましたね。


2006年3月16日20時18分(木)


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